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ヴィース教会(世界遺産)

1738年の6月14日に、シュタインガーデンの修道僧が彫ったというみすぼらしいキリスト像が
納屋の中に放置されていたのですが、ある女性がその像が涙を流しているのを見つけ、「ヴィースの奇跡」、
ということでうわさが広がり、次第に多くの巡礼者が駆けつける様になりました。

最初は小さな礼拝堂に祀られていたのですが、巡礼者の増加に伴い、やがて浄財を募り、
ドメニコ・ツィンマーマン設計による教会が1757年に完成しました。

ドイツ・ロココ形式の最高傑作とされるこの教会は、1983年に世界遺産に指定され、多くの観光客が
訪れるようになり、ロマンチック街道を訪れる日本人観光客の方も必ずと言っていいほどこの教会を訪問し、
中の絢爛豪華さに感嘆なさいます。

建築家のドメニコ・ツィンマーマンは、自分の粋を集めたこの作品から離れることを嫌がり、現在では、
おいしいジャガイモスープなどを出してくれる小さなレストランとなっている家でその生涯を終えました。

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