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オーストリア・メルクの修道院


ザルツブルクから350キロほど離れたウィーンに向かって車を走らせてしばらく行くと、
左側に大きな建物が見えてくる。

これがメルクの修道院になります。

貞節、信仰、清貧を信条とするベネディクト派の修道院で、1089年に設立されたと同時に、
この町はハプスブルク家がオーストリアを支配する以前、バーベンベルク家の政治的中心地でした。

その後、火災などによって修道院は衰退して行くのですが15世紀に力を盛り返し始め、また、
宗教改革の苦難を乗り越え、バロック時代の1702ー46年にヤコブ・パンダウアーによって
大改修がなされ、その姿を現在に伝えています。

現在では、900名の生徒を抱えるギムナジウムとして使用されていますが、多くの観光客が
修道院の施設を見学にウィーンから日帰りでやってきます。

見所は、何といっても、1800冊の9世紀からの写本や、13世紀の叙事詩「ニーベルンゲンの歌」
など、合計10万冊に及ぶ蔵書を擁する図書館と、アントニオ・ベドゥッチによる豪華絢爛な礼拝堂でしょう。

ここの見学を終えたら、下の町でお食事をし、船着場からクレムスまで、バッハウ渓谷を通過するドナウ川の
遊覧船でウィーンに向かうのはいかがでしょうか?

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