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フランス・ヴェズレー

フランス・ブルゴーニュ地方の巡礼地として有名なヴェズレーは、人口500人ほどの小さな村です。

小高い丘の上に聳え立つ聖マドレーヌ教会は、1120年にこの地にあった教会が火災で焼け落ち、
1250年ごろまでかけて現在の形に再建されました。

この教会は、9世紀にこの教会の守り神であるマリア・マグダレーナの遺骨が祭られていると言われており、
サンチアゴ・デ・コンポステラに通じる巡礼の道にある教会として、多くの巡礼者が通り過ぎた教会になります。

また、シトー派の有力者であったベルンハルト・フォン・クラボーは、1146年にこの地で第2回十字軍遠征を
提唱しまし、そして第3回十字軍は、この教会から東方のエルサレムに向かって出発しました。

12世紀から13世紀初頭にかけて建てられたこの教会は、ロマネスク様式を主として、ゴシック様式初期の
建築様式を取り入れた建築ですが、内部は多くの特徴的な彫刻が残されており、見学する方は、
簡素ながらもその美しさに目を見張ることでしょう。

興味深いのは、フランスの著名な作家であり、平和主義者でもあったロマン・ロランは、
この地で亡くなっています。

この聖マドレーヌ教会と村は、 1979年に世界遺産に指定されました。

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